おはこんばんにちは。
カヤノートを運営しているカヤノと申します。(^ヤ ^ )
最近使い勝手(type-Cによる高速充電)を向上させたいなぁと新しいDAPの購入を検討していました。
主な仕様用途はベッドでの使用、たまに外に持ち出すくらいということがわかりました。外に持ち出すなら、軽くてそこまで現状価格も抑えられているAK380がメインでした。(盗まれたり、落としてもまた買える価格)
もともと冬はヘッドホンが活躍!ということで、前々からヘッドホン用に購入しようと思っていたKANN CUBEをチョイスしました。
発売直後ですと、結構バグなどがあり、そろそろ安定してきただろうという目論見かつ、冬直前がベストだろうという目論見で選びました。
価格は19万円弱と、なかなかいいお値段がします。
というか、このDAP最高かもしれません。満足度がかなり高いです。大きさは逆にメリットになっているまであります。エージングも結構ありそうです。
ギリギリポータブルできる質量!SP1000+SP1000AMPよりは軽いです!
開封までの流れ
新品で買ってきました。通常の箱の大きさですね。箱も大きくなるという事はなくて好感が持てます。
いざ開封。。。
パカっと開くような感じなのですね。
ULTIMATE HIGH FIDELITY SOUND SYSTEM!!!
水平な面に置くと、右から左にかけて坂のような傾斜がつくようになっています。
保護フィルムは4枚。
説明書はとくに変わった要素はないです!
ダミーmicroSDもういらない、、、。
ケーブルなのですが、結構品質良さそうです!
ケースについて
購入も検討しましたが、
- ハイゲインですと、かなり熱を持つ
- 家用なので傷などは気にしない。そもそもこの重量だと落ちたらケースつけていても割れそう、、、。
- デザインがいいので裸で使いたい!
という点で買わないことに決めました。パフォーマンスラインはケースが付いていないので、その分コストダウンしているのでしょう。
そもそもデザインがいいので、ケースは必要ないのではと考えています。
詳しくみていきましょう。
前面
水平なところに置くと前面に傾斜が付いているのが特徴です。
ボリューム
重厚感のある大きなボリュームホイール
重厚感がありますが、実際は軽く回せます。重みはほとんど感じません。
回してみるとカチカチゾーンと何もないゾーンで分かれています。ボリュームを上げる方向にカチカチとなっているとき、下げる方向にはカチカチはないので、交互に組み合わさっているのでしょう。面白い作り笑
また、他の物より1段回ボリュームを上げるのに要する回す長さが長いので、簡単にボリュームが上げられなくなっているのは感心ポイントです!
背面
デザインはAstell&KernのAをモチーフにしたデザイン、、、かっちょええやんけ。
側面
前面からみて、左側
前面からみて右側
左側にXLR端子 microSDカードスロット
右側に再生/一時停止ボタン 次へボタン 戻るボタン ボリュームホイール
右側のボコボコとした穴が指の引っ掛かりを良くし、右手で持ったときかなり持ちやすいです。よく考えられています。
上面
右から
電源ボタン
2.5mm 4極 バランス
3.5mm 3極 アンバランス
通信するためのプラスチックで覆われた部分
(Bluetooth wifiなど)
です。
2.5mm端子ですが、XLR端子から4.4に変換すれば、、、。という抜け穴も用意されています。
底面
Type-C端子 充電/データ通信用
ここが良い!
- 電車などで取り出すと、他人からの視線を感じてゾクゾクします。専用のDAPを使っているようで、スマホとは違うんだ!という満足度があります。
- 圧倒的な駆動力。特に低域のドライブ感が異常でそれにもかかわらず高域中域ともに隠れることなくAKらしいSN比の高さと、自然に伸びていることをかんじられます。
- 4.4mmとかどうでも良くて音自体はAK380で満足していたのですが、Type-C規格がとにかく最強でUSB-DACとして使う際にいろいろと便利かつ、転送速度が早く充電も早いというのが、大きいです。
- 漬物石として代用できる
- 石などと違い持ちやすく、角ばっているため攻撃にも使える。または、盾として相手の攻撃を受けられる。
- およそ500gなので、軽いダンベルとして代用できる。
- 立てられて、インスタ映えする。
- 紙の上に置けば紙は風に飛ばされない。
- くるみを割るときに使える。
ここがイマイチ⤵︎
*デメリットといいつつ、、、。
一つ目!XLR5pin端子の搭載ですね。グランドを取るなら4.4mmでもいいし、そもそもホームオーディオにしても、XLR5pinからのケーブルを持っている人は少ない気がします。ただ、将来的にここに変換をつけて、新しい楽しみをみつけることも可能なので、つけないよりはつけた方がいいとは思います。これは2.5mmにも言えますが、以前からAKユーザーだった人には端子を見捨てていない点である意味メリットだったりします。
2つ目!500g近い重さが挙げられると思ったのですが、逆にそれが満足感に繋がっていることを考えるとデメリットには感じないです。むしろ、持ち運べることに感謝して、動きの多い移動の場合は、専用の軽いDAPを使えばいい話だと思います。
そして音がいいので、重さが全然気にならない。本体の大きさの割に重くないのも理由かもしれません。
ただ、一部の人には”重さ”という部分がデメリットになる可能性は十分あるので、一応書き留めておきます。
3つ目!やはり高ゲインでは高感度のIEMを使用するとホワイトノイズがのってしまう点です。
レビューなんかをみていると、Campfire Audioの ANDOROMEDAでボリュームを上げられずにホワイトノイズがのるなんてのをみました。
それならifi AudioのIEmatchなどのアッテネーターを挟んで、ダイナミックレンジの問題を解決し、かつ抵抗を上げて、ボリュームをあげられるようにすればいいことです。
ただの知識不足です。大抵のDAPではCampfire Audio ANDOROMEDAはホワイトノイズ入っちゃうので、そういう解決方法を模索はして欲しいと思います。
直で、少しもノイズがのらないっていうのは理想ですので、デメリットとさせて頂きます。
UI
第4世代AKインターフェイスを搭載しています。KANNは少しもっさりしていたのですが、よく改善されています。CPUの性能向上が一番大きいと思いますが。
物理ボタンが廃止されたこと、解像度があがり、画面サイズが大きくなったことでより操作しやすくなりました。
充電時間比較
10分間でどれだけ充電できるかというのを検証致しました。
iPadPro付属 C to C
結果5%回復でした。相性が悪いようで充電されたりされなかったりを繰り返していたので、使用は控えた方がいいです。
oculus quest 付属 C to C
こちらもやはり5%の回復でした。
KANN CUBE 付属 A to C (QC3.0対応USB充電器)
充電マークが変わっているのがおわかりになられると思います。そうです、急速充電になっています。結果は9%でおよそ2倍早くなっています。
まとめ
仕様書を確認すると9V 1.67Aという急速充電規格らしく QC2.0がそれに相当するそうです。今流行りのPDとかではないのは残念ですが、満足のいく速度なので、よしとしましょう。
詳しい音質
*一番魅力のある高ゲインでのレビューです。
アンバランス
他のAKDAPとは一線を画す臨場感が魅力です。
BA型よりもダイナミック型の方が恩恵を受けやすいと思います。
小さな音から大きな音へのメリハリがあり、ダイナミックレンジが広いです。そして、深いところで低域が鳴っているかつ、高域はさらに上に上にと伸びていきます。
ヘッドホンの場合、イヤホンの場合でも普段より広い空間でなっていると感じます。いうならスピーカーの鳴り方に近いような感覚です。
高域はしっかり上に抜けていきます。
中域は力強さを感じて、存在感があります。
特に低域はこれまでのDAPでは考えられないような躍動感があり、単に強いというわけではなく、より空間表現力があがり、よりハイレスポンスになっていると感じます。
しばらく聴いていて思ったのですが、本当にスタジオクオリティ(据え置き)の環境クラスの音は出ていると感じました。他のDAPですと、一音一音が綺麗に出ていて、ここに艶があるというような評価になるのですが、これにいたってはそんな味付けは必要ない!と言わんばかりにただ単純に高域は上へ上へ伸びていき、低域は深く深く、中域は力強くといったように駆動力がものをいうような素直に音のクオリティが上がっていると感じました。
バランス
よりアタック感が強くなり、セパレーションが良くなります。ただ、他のAKシリーズと比べると、大きな違いはすくなかったのが面白かったです。おそらく出力が上がっていくと、アンバランスでもバランスでも大きな差がなくなっていくのでしょう。Hugo2のようにバランスを搭載する必要がないくらい音がいいというのはこういう点で説得力があります。自分もバランス規格が乱立して、バランス自体の魅力も薄れつつ、高いDAPですと、別に3.5mmで十分となってからは3.5mmメインで運用するようになっていきました。
XLR
XLRに関しては変換も何も持っていませんので、詳しいレビューなどはできませんが、ガッキーさんによると、音場がぐぐっと広くなるそうです。S/N比も異常に高かったので、今後使うのが楽しみです!
今後、こちらを更新して、追記する可能性がありますが、通常の使用でも満足度が高いので当分先になりそうです笑
SR-009でのAK380とKANNCUBEのステレオミニ接続による音の変化
*D10での運用になります
甲乙つけがたいですが、やはりKANN CUBEとの相性は最高です。AK380は趣味性が高く、こじんまりとしているのですが、その中に綺麗な音が詰まっている傾向で、KANN CUBEはより解像度が上がり、より繋がりがスムーズになり、サウンドステージが広がります。
D10の中に搭載されている物もESS ES9018ですが、内蔵DACを通すより音に固さがなくなり、解像度が上がり、より滑らかになり、圧倒的に上位互換になっています。
ただ、ただ、このコンパクトなシステムでこの音を出せている状況に感動を覚えます。
エージング効果
エージング前はややデジタル感が強く、音にかなりシャープさがあったももの、6時間ほど鳴らし込んだころ音にふくよかさが出て、トゲが少なくなったように感じます。そして低音もよく広がるようになりました。
多分めっちゃハイゲインでフライパン並みに熱くなるまでやったので、より早くエージングが進んだのかもしれません。
あくまで、6時間ごろから満足度が上がったので、それ以降もエージング効果で良くなる可能性はあると思います。
また、ただ単に耳が音に慣れて全ての帯域に焦点を当てやすくなり、魅力がわかったというのもあると思います。
全体として
音源の質がかなり重要になりそうです。ハイレゾ音源の恩恵は強く、CD音源以上が推奨です。
そのまま出力されているようで、音源の粗などを感じ取りやすいと感じます。ただ、聞くに耐えないほどではなく、音源が良いほど魅力が上がっていく印象です。
ローゲイン、ミドルゲインですと、高域の伸びや低域の躍動感がややこじんまりとする印象です。
K712と相性がめちゃくちゃいい
全体的にKeyの音源と相性がよく、クラナド、小さな手のひらを聞いたときは鳥肌が立ちました。この環境で聞ける方は是非とも聴いてほしい素晴らしいものでした。
K712(C200)は高音低音中音ともに隙がないですが、それをさらにグレードアップさせることができます。家でこれがラフに聞けるのはまさに夢のようです。
不具合情報
終わりに
大きさも含め、ここ数年不満に感じていた”駆動力“という部分をKANN CUBEは見事に払拭してくれました。ただ、コアラインのSP2000やSP1000、AK380のようなフラッグシップモデルと比べ上という位置づけではなく、別の路線で最高峰と呼べる製品に仕上がっています。
コアラインは音の一音一音を丁寧に描き出し、音楽をより華やかにしてくれるイメージで、
パフォーマンスラインは力は正義といった感じで、味付けを少なく、愚直に音を良く鳴らしてあげるというイメージが適切であると思います。
KANN CUBEはコアラインには及ばなかったカジュアル路線の前作のKANNから大きく進化を良い方向へ遂げて、コアラインと同等、もしくはそれ以上の完成度になっています。
Astell&Kernが高級路線DAPの先駆けとして毎回、一番先を行きつつ、他メーカーの後継機種に全く劣らない完成度を常に提示できている、そして、それが後の流れを作っているのは本当に優秀である証拠です。
次回は是非旭化成のDACチップ、AK4499をデュアルで使ってまた違う世界を見せて欲しいと思っています。
ブログの方ももっと読んだ方にためになる内容にしていきますので、今後ともよろしくお願い致します。 from カヤノート.com
↓購入はこちらから
アステルアンドケルン デジタルオーディオプレイヤー 128GBメモリ内蔵+外部メモリ対応(ウルフグレイ)iriver Astell&Kern KANN CUBE AK-KANN-CUBE-GRY