こうして来て見ていただいていることに惜しみない感謝を。適当な感想を書くメモ帳です。過度な期待はせず、道端の石を見るような意識で読んで頂ければ幸いです。

【購入レビュー】SENNHEISER HD800S

お久しぶりの投稿になります。

ヘッドホン界のベンチマーク的存在のHD800Sについて今一度、絶賛する声や一部否定的な声もあるなかオーディオ好き目線から話していければいいなと思います。

最初に結論を言っておきます。

「うーん、飽きる笑。」

でも、HD800Sの良い点もたくさんありますので、そちらを踏まえて解説していきます。

店舗にてハイエンドの据え置きに繋げての試聴もしていますが、今回はSP3000 Black(現状の最高峰のDAP)に繋げての評価となりますことご了承の上お読みいただけますことよろしくお願い致します。音質の傾向は変わらないと思います。あくまでも1ユーザーの意見としてご参考にしていただければ幸いです。

芸術的なデザイン

これは、本当に思うのですがHD820しかりデザインはカッコいいです。音質のために設計された結果のデザインなのかを疑うレベルの近未来感がとても好ましいです。

すごく好き。笑

無骨なデザインも好きではありますけど、日本メーカーもこうゆうセンスがあればいいなと思慮に耽ります。

圧迫感のない装着感

耳の周りにかなり余裕がある設計で窮屈さは一切感じません。

ただ、顔が極端に小さい方には大きすぎるかも(^ ^)

軽量

約 370 gで、ハイエンドヘッドホンの中では最軽量クラスです。価格は違いますが、やはり音質がよくなってくると質量は増えていく傾向です。(Utopia(490g)、D8000 Pro Edition(523g))

以前、STAXのSR-009が愛機でしたが、手放した理由として”重さ”があります。

音は良くても首が凝ったり、鳴らしにくいため据え置きに繋いだりと音楽へのハードルが高くあってはならないと考えていたため、個人的には伸びやかな高域はFitEar EST Customをバランスで聴いていた方が、SR-009よりも満足のいく結果を出したため、最終的に手放しました。

今回は、質量と音質のギリギリの妥協ラインにHD800Sがいるかどうかの検証をするために買ってみるかという感じです。結果は質量についてはストレスなく使用することができるベストな重さでした。(ただし、後述のケーブル確認)

音質は解像度高めでクラシック向け

当たり前ですが、開放型でハウジングも大きいため、音の抜けも非常によく音場は極めて広いです。

細かいニュアンスを拾うにはうってつけで、耳にダイレクトに届く鋭さをもったサウンドです。

定位と解像度も良く、「どこで何が鳴っているか」が手に取るようにわかります。家庭でのゲーム用途にはすごくいい。\\\\٩( ‘ω’ )و ////

周波数による得手不得手はなく、聴感上の音の混じり気はほとんどなくクリアな音です。

フラットかつナチュラルで品のある音ですが、原音に忠実かと言われるとジャンルによっては異なるイメージを作ってしまうと考えられます。ボーカルは美化され、高域はより伸びやかで、クラシックの雰囲気には合いますがその他のジャンルの音楽では仇となります。POPSには全然合わないです。低域側の改善によりHD800よりはより色んな音楽に寛容になったとは思います。(HD800からの改善点を簡単に言うと、高域側の良さは残しつつも低域側のフォーカスが良くなった)

淡々として乾いた音で、映画やBGMには良いと思う反面、ボーカル主体で聴きたい人にはあまり向かないです。

バランス接続すると、さらに音密度が上がり、押し出しが強く立体的なニュアンスを持ちます。

バランス、アンバランスどっちが好きなの?と聴かれたら、個人的にはアンバランスの程よい音の拡散具合が好きです。

純正ケーブルは良いけど、重い

太くて長くて重いです。質は非常にいいです。経験上、音の傾向を考えるとむしろこっちがかなりHD800Sの真価を担っているのかも。

ただし、やはり本体に対してのケーブルの重みが気になりました。丈夫で良いんですけどね。

次買うとしたら

音の細やかさでは、STAXの静電型が圧倒的で素晴らしいと感じます。(SR-009の時点で達成されてます。)

音質重視の正解はSTAXのSR-X9000とSRM-T8000の組み合わせが現実的なのではないかなと思います。(*イヤースピーカー)

もしくはもっと味濃いめがよければUtopiaやAudezeのヘッドホンに好みによってハイエンドヘッドホンアンプを組み合わせてみたりしてもいいかもしれません。

個人的には前者のSTAXセットが音質的と予算的に一番いいと思います。

スピーカー→ヘッドホン→イヤホンに落ち着いてしまったので、もう逆行はしなそうですがどうなんでしょう。今の日本の社会構造が変われば、考え方が変わるかも知れないです。

まとめ

欠点としてあげられるのは、音的に面白みに欠ける点と単純にライフスタイル的にヘッドホンが合わない点が一番大きいかと思います。

業務などで使うならまだしも純粋に音楽を楽しみたいとなると音楽の情熱の伝導率が低く、分析的で面白みがない音だと感じてしまい飽きました。

また、ヘッドホン故にイヤホンより音楽へのハードルが少し高くなってしまうため、持っているイヤホンのレベルによりますが、結局より細かく聴けるイヤホンでいいやとなってしまいます。昨今のハイエンドイヤホンは本当に高解像度は当たり前になってきてます。

かやの
かやの

ヘッドホンよりイヤホンの進化がここ数年勢いが凄い。

HD800Sよりもイヤホンですと、NobleAudIoのKHANを色々リケーブルしたり組み合わせるDAPを変えたり、アンプと組み合わせしたりするのが楽しかったりします。(それ以外にも手持ちに凄いのが、、、)

分析的に聴くとしても、集中しなければいけないけどSE846で十分役割を果たせそう。

用途によってはすごくいいヘッドホンです。

音場表現とそれに付随する分離感を優先するなら圧倒的ですし、ベンチマーク的な存在ではあるため合うか合わないかまず購入して自分で聴いてみて決めるのがいいと思います。(リンク貼っておきます)

全然話変わりますけど、ブレワイの続編めちゃくちゃ楽しみです。


Sennheiser ゼンハイザー オープン型 ヘッドホン HD 800 S フラッグシップ 【国内正規品】 506911

メモ:

HD800S 4.4Blance V:74

ボーカル乾いてる。宇宙を彷彿させるような広い音場。

DC Ti 4.4Balance V:63 Zillion Sheep

ボーカル域がめちゃくちゃ気持ちいい。

地鳴りの様な低域。シャンシャンした高域。

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