AKMのDACを搭載しているからかもしれませんが、結論から言いますと、主に低域とボーカルの部分でPAW S1の方がいいと思います。W2も自然な音色で好きですが、S1の方が変化を楽しめそうです。
まだしっかりと試聴はできていませんが、ファーストインプレッションだけ書かせていただきます。どちらもEQはノーマルで聴かせていただきました。
質感
削り出しのアルミニウム合金ボディを採用しているPaw S1の方がいいと思います。(適度に重さもある。)W2は価格の割にちゃっちいなという印象が少しあります。
音質
W2は音色が自然で高域が非常に綺麗で空間が広いです。ただ、低域の解像度や中域あたり音作り面ではlotoo側に利があるように感じます。
PAW S1の音はメリハリ効いていて、effectも10個以上あります。W2も非常にレベル高いですが、試聴段階では音作りの点であまり魅力を感じませんでした。
出力の関係では、
S1は3.5mm:70mW/ch @32Ω、4.4mm:120mW/ch @32Ω
W2は3.5mm 125mW@Ω、4.4mmで230mW@32Ω
となります。
また、SNRは
S1は3.5mm:-118dBu、4.4mm:-114dBu
W2は全体131dB
です。同じメーカーでないと測定環境が統一されないですし、不明瞭なので参考程度に。
あくまでも個人の感想ですが、金額も加味すると、PAW S1の方がいいかなぁとは思います。
iPhone用小型ドングル USB DACとしてはどちらがいいか?
個人的にはPAW S1の方が外で使う上では好みでした。単純に操作のしやすさもあると思います。fnキーが付いているのでわざわざ長押ししなくても音色を変えられますし、iPhoneとデザインの関係で合わせやすいです。それと、低域部分についてS1ですと不足がちな低域部分の押し出しが強くなるので、直挿よりも変化は感じやすいと思います。
追記:ボーカルの質の好みに左右されてしまいましたが、再度試聴してみてW2の方が自然なので、飽きが来なそうな気がします。W2が良いところもありそう。ただ、かなり傾向が違うので、好みはわかれそう。
最終的にはBTレシーバー派ですが、用途などを考えると音質傾向を踏まえて買うとしたら、PAW S1の方です。
元も子もない話をすると
割とスマホに小さいドングルタイプのUSB DACが人気ですが、接続に若干時間がかかる点や、音質を加味すると必ずしも必要ではないかなぁと思います。むしろ3〜4万ぐらいするのであれば、DAPにお金をかけるというのもアリだと思います。
逆に
とはいいつつも、DAPとスマホ両方持ち歩くのは荷物が増えて面倒に感じる人もいますし、スマホ一台でデータを管理できるのであればこれほど便利なことはありません。ここは好みによりますので、どっちも買うもよし、あまり荷物は持ち歩きたくないからドングルタイプでそこそこの音質を担保できれば良いもよし、がっつり聞くときはDAPで聞いてそれ以外の時間は勉強なり運動なりに時間を割くもよし。
人それぞれベースの考え方は違うので、ある程度自分の思考を持って環境を整えていくのが望ましいと思います。
(自分的にはまだ、どっちがいいか決めかねているところ、、、)